皆さんこんにちは!漫画ブロガーのくま太郎です!
今回の記事では漫画『この音とまれ!』第111話「残月」について、ネタバレありの最新話感想をまとめていきたいと思います。
物語の内容によっては考察や伏線の回収を随時していくため比較的長文の記事になりがちですが、これからも当ブログをどうぞ宜しくお願いします!
今回の記事のポイントは以下の通りです。
それでは物語の内容についてまとめていきます。
アミュー先生の第111話に関するツイート
第111話について著者のアミュー先生がTwitterでツイートされていましたので載せますね。
扉絵に描かれた宇月がなんだか。。
そして「救えるのは、愛だけだ。」というフレーズ。
ノートの切れ端が描かれていたのは「誓の日記」をイメージしてのことですかね。
月刊邦楽デイズでの会話
月間邦楽デイズの社内のシーンから物語はスタートしました。
実は時瀬高校のネット炎上の火消しをする為に動こうとしてくれていた塚地さん。
しかし滝浪先生は、どうでもいい人間の誤解を解くのは時間と労力の無駄という理由でお断りをしていたみたいです。。
そういえば第103話でも似たようなことを滝浪先生は話していましたよね。
「よく知りもせず考えもせず石を投げてくるような奴の言葉に価値なんかない」
著:アミュー『この音とまれ!』25巻 第103話 P108より
この言葉に勇気づけられた読者の方も多いと思います。
このシーン好きだなぁ。。
小牧さんの指摘について
今回の事件で時瀬の名前が全国に知れ渡ったと、塚地さんの部下である小牧さんが話していましたけど、確かに今回の一件で時瀬高校の注目度は爆上がりですよね。
果たして吉と出るか凶と出るか。。
大会の会場に着いたときに心ない言葉を浴びせる人も出てきそうですよね。。
月刊邦楽デイズの社員 鶴来さん
塚地さんと小牧さんが話をしている最中に編集室に戻ってきた1人の女性社員。
その名も「鶴来さん」
第87話でも月刊邦楽デイズのオフィスが描かれているのですが、鶴来さんに似た人物を見つけることが出来ませんでした。
デスクとかにもヒントは全くなかったです。。
くそう。。笑
一英高校は一部取材NG!?
鶴来さんは強豪「一英高校」の取材に行っていたそうなのですが、今回は顧問の貴船先生へのインタビューのみで「生徒への接触は完全NG」だったとのこと。
毎年取材の受け入れには積極的だった一英高校がなぜ生徒に対する取材をNGにしたのか。
その理由は・・・
「生徒たちの最終調整が非常にデリケートだから」
なんと。。でもそういえば思い当たるシーンがちらほらとありますよね。
一英高校の六連覇を目指す貴船先生の作戦
過去に描かれた一英高校のシーンを振り返りたいと思います。
まずは第84話の最後のシーンです。
一英高校箏曲部の顧問である貴船先生は、邦楽科資料室で全国の予選大会の演奏DVDを視聴した後に以下のような発言をしています。
「このままじゃ一英の六連覇は危ういねぇ」
著:アミュー『この音とまれ!』22巻 第84話 P43より
そして直後の第85話では、一英高校が全国大会で今年も優勝をするために、演奏予定曲である『戯(アジャラ)』の独奏パートを美蘭ではなくリュカに変更することを提案します。
全く新しい解釈の『戯(アジャラ)』
ちなみに通常の『戯(アジャラ)』の演奏シーンは第75話で描かれています。
主役の座から降りることをあの美蘭がすんなり受け入れるはずがないですもんね。。
そりゃデリケートにもなりますよ・・・。
最新話ではリュカと美蘭が対面で演奏の練習をしていましたが相変わらずものすごい空気感でした。
2人の演奏スタイル的にピタッと合わせるのは難しそうですけど・・・どうなるんでしょうかね。。
全国大会に出場する高校
一英高校や時瀬高校以外の全国大会出場予定校も実力のあるところばかりです。
桐生桜介率いる「明陵高校」
千太朗と晴のコンビの「永大附属高校」
そして、西の姫坂と呼ばれる「智華女子高校」
この高校の名前は初めて登場していましたよね。
昨年の全国大会ベスト4とのことでしたので、過去の情報から昨年の全国大会の具体的な順位を振り返ってみたいと思います。
前回の全国大会の順位 | 高校名 |
---|---|
第一位 | 一英高校 |
第二位 | 明陵高校 |
第三位 | 姫坂女学院 or 智華女子高校 |
第四位 | 姫坂女学院 or 智華女子高校 |
第一位「一英高校」・・・第73話で明らかになっています。
第二位「明陵高校」・・・第22話と第23話で明らかになっています。
第三位 or 第四位「智華女子高校」・・・???
第三位 or 第四位「姫坂女学院」・・・第22話で明らかになっています。
結果的には第三位と第四位の高校の順番がわからないのですが、もしかすると「智華女子高校」は「姫坂女学院」よりも順位が高いのかも知れませんね。
果たしてどのような演奏をするのでしょうか。。
西の姫坂と呼ばれているとのことなので演奏も似てる感じなのかなあ。
全国大会「さっぽろ総文祭」
いやー、全国大会「さっぽろ総文祭」が楽しみで仕方がないです!
何気に「さっぽろ」と言いましたが、今回の全国大会の開催地は「北海道」だそうです。
以前に第87話でも総文祭のチラシが描かれていましたが、「さっぽろ」までは明かされていなかったですからね!
神奈川合同チームについて
あと忘れてはいけないのが「神奈川合同チーム」の存在ですよね。
第44話で塚地さんは「1位以外の神奈川県の高校から何人かずつ集めたチーム」が、全国大会に審査対象外枠として参加するという発言をしていました。
果たしてどのようなメンバーが参加するのでしょうか。
澪とかかずさとか出そうですよね〜!
これも楽しみな要素ですので要チェックです!
未完成の百谷の「Fill In」
曲想を固めてから初めて演奏する『和』でしたが、演奏を聴いた晶先生はあまりの出来の良さに興奮した様子。
前回の曲想の回めちゃくちゃ良かったですもんね。
みんながガチッと一つになった感じが最高です!
ただ、百谷の「Fill In」はまだ未完成のようです。。
第97話の時点でも愛はこのことに気がついて指摘していましたし、さとわはアドリブに使えそうなパターンをまとめて渡していましたよね。
なんかここまで来ると本番まで「Fill In」を聴きたくないですよね。
演奏直前ギリギリまでに感じたもの全てをその場で表現して欲しいな。。
天才百谷なら絶対できるはず。。(※とてつもない無理を言っていることは充分承知してます。笑)
真剣に「Fill In」と向き合う百谷
このシーンで一番嬉しかったことは百谷が滝浪先生の言葉を遮って、「Fill In」を本番までには間に合わせますと真面目な顔で返答したことです。
以前の百谷なら絶対こんな返し方してないですもんね。
第70話ではこの場面と似たようなシーンが描かれているのですが、「Fill In」が無理そうだったら入れなくても良いと話す滝浪先生に対して百谷は、「考えときます」と作り笑顔でサラリと返していました。
そんな冷めていた百谷が今ではこんなにも真剣になってくれて嬉しいです。。
愛が『和』のソロパートを弾けるようになった理由
愛は百谷との会話の中で、自分が悩んでいたソロパートを出来るようになったキッカケが実は「宇月の言葉」であったことを明かしています。
ちなみにこの「宇月の言葉」については第105話で描かれていますので振り返りたいと思います。
「チカはケンカしている時が一番輝いていたよ 必死に抗って全身で自分を叫んでいるみたいで」
著:アミュー『この音とまれ!』25巻 第105話 P186-187より
この言葉を聞いた愛は今の自分には箏があって、自分の想いを吐き出せる場所があることに気がつきます。
そして、このシーンでは同時に滝浪先生の顔を思い出しているのですが、この時の滝浪先生のシーンは第104話で描かれていたものです。
第104話で滝浪先生が愛に伝えたかったこと
自分がいなくても『和』の演奏は出来ると話す愛に対して滝浪先生は次のように発言しています。
「だからお前はいつまでたっても自分のソロを完成させられねんだよ!」
著:アミュー『この音とまれ!』25巻 第104話 P139より
周りにとっての自分ではなく、自分自身がどう思うかを大切にして欲しかったのではないでしょうか。
また、この場面では更に滝浪先生は次のように発言をしています。
「ったく お前『久遠』の時 俺に言ったこと覚えてねぇのか!」
著:アミュー『この音とまれ!』25巻 第104話 P139より
ここで滝浪先生が話している「久遠のシーン」は第25話で描かれています。
手を怪我してしまった愛に対して、滝浪先生は大人しく救護所に行くように促しますが、愛はそれを断ります。
「あいつらと弾くの楽しいんだよ!!」
「俺だけ外から見てるなんてぜってぇ嫌だ」
著:アミュー『この音とまれ!』7巻 第25話 P62-63より
周りの演奏の足を引っ張るかもしれないという不安よりも、みんなと弾きたいという自身の強い気持ちが勝ったシーンでした。
宇月の言葉によって、今の自分の声や言葉が「ケンカ」から「箏」に変わったこと、「箏曲部のみんなと一緒にいたい」という自分の想いに気づく愛でした。
百谷が愛に伝えようとして飲み込んだ言葉
騒動の次の日に昇降口の近くで何かを言いかけて飲み込んだ百谷を思い出した愛は、あの時に何を話そうとしていたのかと百谷に尋ねます。
愛が百谷に聞いたこのシーンは第109話の冒頭で描かれていましたね。
愛に対して百谷が伝えようとして直前で思いとどまった本当の言葉
「誓に謝るチャンスを与えてやってくれませんか」
著:アミュー『この音とまれ!』26巻 第109話 P121より
この言葉を言いかけてやめる百谷に愛は気が付いていたようです。
確かにシーンを振り返れば愛の表情が何かを察した様子でしたよね。
荒れ果てた宇月の部屋
一方で宇月は相当荒れた生活を送っている様子。。
引きちぎられたノートが描かれていましたが、ノートの形状や文字の位置的にもこれは「宇月の日記」かと思われます。
この宇月の日記については第103話でも描かれていました。
宇月の日記には日付と共にその日の出来事が書き記されているのですが、過去の話を読み返している最中に1つあることに気がついてしまいました。
自身の誕生日を一人で過ごしていた誓
宇月は12月24日の日記に以下のように書き記しています。
「今日 お父さんに内緒の家族がいることを知った。」
著:アミュー『この音とまれ!』25巻 第103話 P83より
そして、最新26巻の巻末ページでは宇月の誕生日が「12月24日」であることが判明しているんです。
・・・意味分かりますよね?
これってつまり自分の誕生日に母親だけでなく父親までもが不倫をしていることを知ったということですよね。。
キツい・・・。
そして、このページでは宇月の両親が揃って冬用のアウターを身につけ、互いの不倫相手とそれぞれ出かける絵が描かれています。
さりげなく描かれたこのシーンは、実は宇月の誕生日を祝わずに両親がそれぞれ外に出かけたことを意味するかなりキツいシーンだったのではないでしょうか。
こういう経緯を知ると宇月に対する見方も変わってきますよね。。
父親と連れ添って歩いている不倫相手の女性が黒髪のショートヘアであることからも百谷の母親と一致しています。
あと話が逸れますけど、宇月のスマホの画面には「7月21日」と表示されていましたよね。
全国大会「さっぽろ総文祭」は「7月31日」から始まりますので、かなり直前に迫っていることが分かります。
宇月を公園に呼び出した愛
百谷からの連絡で公園に呼び出される宇月。
そこで待っていたのはなんと愛でした。
おそらく先ほどのやり取りの中で愛は、百谷が以前自分に伝えてくれなかった「誓に謝るチャンスを与えてやってくれませんか」という言葉を聞いたのでしょうか。
愛は宇月に頼まれていないと話していましたけどね。
宇月は今回の一連の事件の真相を愛に打ち明けます。
その理由は、、、「愛と友達になりたかったから」
愛と友達になりたかった宇月
第103話でも愛と友達になりたいという宇月の想いが日記に記されていましたよね。
愛との会話の中で宇月は、源じいさんから愛を取り返すためには関係を壊せばいいと我孫子から教えて貰ったと話していましたが、このシーンは第107話で描かれています。
そして、身を挺して愛を守った際のさとわの発言と哲生の発言が今でも分からないと話していましたが、さとわの発言は第106話で、哲生の発言は第107話で描かれています。
さとわと哲生の発言には「愛に幸せになって欲しい」という「相手を想う気持ち」が共通としてあるように感じました。
一方で宇月はこれまで「奪われ続けてきた人生」を送ってきている為、彼自身でも言っている様にさとわ達の気持ちを理解することは難しいと思います。
泣きじゃくる宇月を突き放すわけではなく愛は、その分からないものが分かるようになる為に全国大会での時瀬の演奏を聴きに来るよう声をかけます。
優しいな愛は。。
きっと宇月も変わってくれるはずです。。
一人称で「僕」を使う宇月に対して愛が気がつくシーンがあるのですが、このシーンは第103話とも繋がっています。
もともと「僕」だった宇月が「俺」と呼ぶようになったキッカケのシーンがありますので是非読み直してみてくださいね!
宇月と百谷の会話
真夏であるにも関わらず厚手のパーカーを着ていた宇月は最初の方は気温の暑さを分かっていない様子でしたが、最後のシーンではしっかりと暑さを感じるようになっていました。
少しは気持ち的に落ち着いたのかな。。
心ここにあらずって感じだったもんね。。
今回の記事のまとめ
いやあ、今回のエピソードも凄く良かったです。
ありがとうございました!
それでは今回の記事のまとめをしますね。
当ブログでは今回の記事の他にも『この音とまれ!』に関する様々な記事をまとめています。
気になる方はお時間がある際に是非チェックしてみて下さいね!
オススメの記事を以下に載せておきます。
以上で今回の記事はおしまいです。
お読み頂きありがとうございました。
下の方にコメント欄もありますのでお気軽にお使い下さい。
どんどん漫画を盛り上げていきましょう!
それではまた。
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