漫画『この音とまれ!』ネタバレ 最新話感想 第118話「カプリッチオ」

皆さんこんにちは!漫画ブロガーのくま太郎です!

今回の記事では漫画『この音とまれ!』第118話「カプリッチオ」について、ネタバレありの最新話感想をまとめていきたいと思います。

ぷり子
ぷり子

なんかお菓子みたいな曲名だよね

くま太郎
くま太郎

怒られるから静かにしてなさい。真顔

あらすじ

愛たちは『和』についての解釈がまとまり、どう弾くかの方向性が見えた事でこれまでに比べ格段に良い演奏ができるようになった。しかし名都はFill Inを入れる事ができないでいた。演奏に迷いがあるのは、自分に何か言いかけて飲み込んだ事があるからではないかと愛から問われた名都は…!? そして、全国大会が始まる!!

それでは物語の内容についてまとめていきます!

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明陵高校演奏曲「カプリッチオ」

明陵高校の演奏曲である「カプリッチオ」は、変化に富む3章で構成される楽曲とのことでした。

いつものごとく演奏シーンの作画が凄すぎて・・・アミュー先生はやはり鳥肌の神様でした。。笑

ぷり子
ぷり子

漫画を読んでて鳥肌が立つことって普通あんまり無いよね!?

くま太郎
くま太郎

うんうん、読者の皆さんもきっと共感してくれるはず!

邦楽デイズの塚地さんも認めるほど、明陵高校の演奏は去年と比べて格段に成長しているようでした。

ですが、「それだけでは勝てない」ということを桜介は既に感じ取っていたのです。

「綺麗すぎる演奏」に対する桜介の懸念

「完璧」を目指す上で気を付けるべきこととして、桜介は「綺麗すぎる演奏」になってはいけないことを一つのポイントとして挙げていました。

人は欠点のないものを「つまらない」と思う生き物

自分達が他校に太刀打ちできる演奏のスタイルとは何かを考えるだけではなく、結果を決める審査員たちからの視点も考慮した上で桜介はそのように判断したのです。

「完璧だけど面白味がないって判断される可能性は高い」

著:アミュー『この音とまれ!』第118話より
ぷり子
ぷり子

意外と桜介って全然バカじゃないよね。笑

メロディアスになる2章から雰囲気を変え、一気に観客に対し揺さぶりをかける桜介。

鳳かずさの発言についての考察

そんな彼の音を観客席で聞いていた姫坂女学院の生徒である「鳳かずさ」は心の中でこう呟いています。

「・・・悔しいけど これが姫坂にはできなかった」

著:アミュー『この音とまれ!』第118話より

このかずさの言葉の意味を理解するためには、まずは姫坂女学院が目指している「理想の演奏」について知る必要があります。

第45話では、その「理想の演奏」について語られているシーンがあるので振り返りたいと思います。

「『揃える』ことが姫坂にとって究極の美であり至高なのだ」

著:アミュー『この音とまれ!』12巻 第45話 P76より

これは先ほど桜介が危惧きぐしていた「綺麗すぎる演奏」というものに当てはまるのではないでしょうか。

この明陵高校のかなでる「一歩先の演奏」との違いに気がついたからこそ、かずさは予選大会で時瀬高校に負けてしまったと理解したのかもしれませんね。

くま太郎
くま太郎

揃えるだけでも充分凄いのになんて世界なんだ・・・!

姫坂女学院の演奏時の作画の考察

実は、今まで描かれてきた姫坂女学院の演奏時の作画には「ある共通の特徴」があったことにお気づきでしたでしょうか?

これまでに姫坂の演奏シーンは、「第16話」「第24話」「第46話」の計3回に渡り描かれてきたのですが、なぜか他校の演奏シーンにはあって姫坂にはないことが一つあるのです。

それは、「作画のエフェクトの有無」です。

ぷり子
ぷり子

エフェクトってなに?

くま太郎
くま太郎

シーンを効果的に見せる演出のことじゃないかな!

初めて演奏シーンにてエフェクトが使われたのは、第2話の「さとわの演奏シーン」でした。

著:アミュー『この音とまれ!』1巻 第2話 P112より

この場面では実際に咲いていない「花」が描かれていますが、このエフェクトのおかげで「読むだけでは聴こえない音色」を読者が想像しやすくなっていることが分かります。

あくまで一つの考察ですが、このエフェクトの有無については作中を通して著者のアミュー先生が意識的に使い分けているような気がしています。

では、エフェクトがある時とは一体どういう時なのか?

その答えは「曲想」にあるのではないかと思っています。

ケロ助
ケロ助

気になる人は過去の演奏シーンを全て振り返ってみてよね

姫坂の演奏に対する衣咲の発言

第25話では、愛の叔母である「衣咲」が姫坂の演奏に対して感想を話すシーンが描かれています。

「今のとこの演奏つまんなかったから」「指導者の問題だろーけど」

著:アミュー『この音とまれ!』7巻 第25話 P74より

このことは先ほど桜介が話していたこととも一致していますよね。

あと、この件に関してはアミュー先生の「想い」「メッセージ」が特に色濃く反映されているような気がしています。

現在、箏に関わっている学生にはそうであって欲しい

くま太郎
くま太郎

人の心を動かすのは一体何なのかってことなんだろうね!

桜介が築き上げてきた音楽

ヨシキ先生と話す過去の回想で桜介は、自身が築き上げてきた音楽と時瀬高校の音楽が真逆であることに触れていました。

桜介の音楽については第23話で明かされています。

「また一人になるのがどうしようもなく怖いだけだよ」

著:アミュー『この音とまれ!』6巻 第23話 Pより

言わば、時瀬高校のように自分たちの想いを第一に優先する演奏ではないということですよね。

真逆の音楽だからこそ桜介は「絶対に負けたくない」のです。

演奏終了後の会場の反応

完璧を超えた演奏を見せた明陵高校に観客も反応していました。

ぷり子
ぷり子

審査員の人たちも完成度の高さにビックリしてる様子だったよね

くま太郎
くま太郎

ただ、立ち上がるほどの熱狂は生まれていなかったね

演奏直後の朝乃の笑顔を見た桜介

演奏直後の朝乃と桜介の笑顔が素敵すぎて・・・悔いの残らない演奏が出来たことが充分伝わってきました。

この場面で気になったコマが一つあったので振り返ります。

著:アミュー『この音とまれ!』第118話より

朝乃の手を引く桜介の姿ですが、これは第23話で描かれた幼少期の頃の立場との逆転を意味するものとなっています。

小さい頃は朝乃に手を引っ張ってもらっていた桜介が、今では逆に朝乃を引っ張るカッコイイ男の子に成長していたんですね。。

ケロ助
ケロ助

何気ないシーンだけど胸にグッとくるものがあるよね

今回の記事のまとめ

無事に演奏が終えることが出来て何よりでした!

次回は演奏後の桜介とつつみんの会話にも注目ですね!

また、当ブログでは今回の記事の他にも『この音とまれ!』に関する様々な記事をまとめています

ぜひコメント欄にて記事の感想を頂けると嬉しいです!

漫画のファン同士でも交流出来る場になれば良いなとも思っているので!

どんどん漫画を盛り上げていきましょう!

それではまた。

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